愛情オーバードーズ

ただのひとりごと零し

呪い、自覚するまでに20年、解かれるまではあと何年

 

 

久しぶりにフラバしたから書き留めておこうと

 

 

 

 

 

私の生きてきた22年間の中で悲しかった事傷ついた事はトータル何年分だろうか

 

その何年か分が一瞬で起きた出来事のように一気に流れ込んできた

私の頭の中に

全て日常の中でかき消していた記憶のはずが

今までかき消していた事実もなかったことにするような鮮明な記憶として

すべて、なにもかも全て出てきていた

 

 

「またね、元気でね」

2、3歳の頃に両親が離婚した

だから父親の記憶なんてほとんどない

9.9割無い

最後のお別れのとき

玄関先で微笑みながら

私の頭に手を置いた

今思えばこれは、呪いだ

 

 

 

 

ソフレと付き合うことになった

 

どうやら私の事がよっぽど好きらしい

何度も断っていたが

あまりの熱量のすごさに、押しに負けてしまった

それから1週間、毎日会っている

何度聞いてもそう答えるが、飽きないらしい

 

ずっと好きだよ、一緒にいる

 

嘘だ、やめてくれ

どうせ数ヶ月、数年したら消えていくだろう

そんな気持ちなんて

微塵もかけらもなく

 

 

誰かからずっと好きでいてもらえるような

誰かから好かれるような

存在を認めてもらえるような

そんな人間だったら

今までの傷ついた何年か分、私の気持ちはなんなんだ

そんなの、ありえないじゃないか

 

誰からも認めてもらえない

見つけてもらえない

 

 

 

 

私が求めているのはなんだ

何なんだ

幸せってなんだ

 

1時20分

 

一番考え事には向いていない時間

 

 

 

自分と向き合う

傷ついた幼いままの自分が、まだ、どこかで泣いている

私の中のどこかで

早く見つけだしたい

どこにいるんだ

当時の自分の、心の声をちゃんと聞いてあげたい

抱きしめてあげたい

カウンセリングを受けて丸2年、ようやくそう思えるまで来たが

なかなかそこから進めない

 

 

結婚して出産もして夫と可愛い娘と3人暮らし

子供の頃からなりたかった自分のはずだった

だけどそれは違った

苦しかった

他人の不幸を見つけるのに必死だった

娘へも夫へも、他人へ向ける愛情が無かった

自分のほしかった幸せってなんだ

 

カウンセリングで話していたこともあり

父親を探そうと考え出した

ようやく行動し始めて、以前住んでいた場所と父親の本籍地はわかった

次は本籍地に書かれていた街へ行って、住所を調べるかなんかする、と思う

 

 

「またね」

微笑みながら言ったあの言葉と

優しく大きな手で私の頭にポンと置いた

あの瞬間わたしは呪いにかかったのだと思う

 

他の男の人じゃ埋められない

解いてもらえない呪い

 

もし父親が死んでしまっていたら

もうこの呪いは一生解かれる事も無いのだろうか

 

 

 

 

今年、あと3ヶ月ちょっとすれば23になる

あれから20年

あの時あの瞬間がわたしの人生の中で最初に起こった分岐点だとすれば

いい加減、前に進みたい

 

 

来月、6月のどこかで有給取って、昔住んでいた父親の

本籍地である街の

役所に行こうと思ってる

そのとき休みは合わせるから一緒に付き添ってくれると

ソフレだった今の彼氏が言ってくれた

どんだけわたしのこと好きなんだ

普通どうだっていいだろうこんな人間の事放っておけばいいのにとは思うが

また一緒についてきて笑かせてくれるんだろう、いつもみたいに

 

 

寝れる気がしないが明日は精神科受診

また朝から行かなきゃ

だから頓服を飲んで無理やり寝るつもり

まだ死ねない

だから早くこの長い金曜日を終わらせて

短い休日を駆け抜ける

日々傷を誤魔化しながら